- Texstyle / Silk Fuzz
- 2026年4月1日
Fuzz Dye Rubia Manjith Root 繭(マユ)の毛羽(ケバ)を紡いでみる⑥【染色: インド茜】
赤く染まる染料材をもとめるうちに『アカネ』に出会い、まずは多く出回っている市販の『インド茜の根』で染体験してみることにしました。それを「赤い染め色をもとめて②『インド茜の根染め』」とレポートを書き一旦終了。そして『ニホンアカネ』に気持ちを移して「種」を入手、自家栽培したニホンアカネの1年株の根での染色レポートまで順調に進んだのですが、昨年のプランターの放置と降雨の少なさの影響か?「ニホンアカネの2年株でも染めてみるぞ!」とばかりに2鉢目の根を取り出したところ「弱々しい根が少しあるだけの状態」でした。結局、糸を染める量は採取できず『完全な失敗』となりました(あと1鉢残っていますが。。)
『ニホンアカネ』はまた種を入手して育てはじめましたが、しばらくは染めることができません。
で忘れていました!昨年の春に【毛羽】をたくさん入手。それと友人からいただいた【インド茜の根】がそのままになっていたので、とりあえず赤い毛羽染めレポートを書こうと染めてみることにしました
-

-
材料・薬品
- インド茜の根:100g :友人から入手の市販品
- ミョウバン:漬物用で家にある物を使用
染材
- 毛羽(ケバ):50g ※精練④済み
- 何種類かの手元にあった絹糸
染液を抽出①
【インド茜の根: 100g】を【水: 1ℓ】に入れてグラグラさせずに80℃~90℃で30分煮る
【水: 1000cc】で80℃~90℃で30分沸騰させずに煮る
その後は同様に、1番液、2番液と同じことを繰り返し抽出してから2液を合わせる
-
ミョウバン先媒染
- 【焼きミョウバン:5g】を少しの熱湯で溶かす
- 【水: 1ℓ】にミョウバン液を加えて加熱
- 50℃程度になったら染材(絹糸と洗濯ネットに入れた毛羽)を入れる
- 弱火でゆっくり温度を上げて30分ほど煮沸(沸騰させない)
- 火から降ろして30℃くらいまで冷却し絞る
- お湯でよく洗って脱水
-
インド茜染め①
- 50℃程度になったら染液に染材(絹糸と洗濯ネットに入れた毛羽)を入れる
- 弱火でゆっくり温度を上げながら50分~1時間煮沸
- 火から降ろして30℃くらいまで冷まし絞る
- ぬるま湯で3~4回、よく洗って脱水
- 塊りがないように引っ張って広げてから陰干し
《インド茜染め①:ハンドカーダー掛け》《インド茜染め①:絹糸2種類》-
毛羽を「インド茜」で染めて紡いでみる
赤い色が簡単に抽出できるのでそのまま染色へと進みましたが、染材(毛羽)を完全に乾燥させたらかなり薄い色の仕上がりで「赤」というより「少し黄色みを帯びた濃いピンク」です。
ただ抽出①は染液がたっぷりできたのでほとんど染めムラも少なく均一に染まりました
染液を抽出②
抽出①は濃く染まらなかったので抽出①で使った【インド茜の根: 100g】を利用して、もういち度【水: 1.5ℓ】に入れて沸騰させずに30分くらい煮出す。根を入れたまま放置し、それを3日間くらい繰り返す。
【水: 1500cc】で30分くらい沸騰させずに煮る。根を入れた状態で3日間くらい繰り返す
その後、抽出する(抽出①より濃く感じる)
染液に《ミョウバン先媒染》を施した【絹糸】【白い毛羽】と1回染めた【インド茜染め①毛羽】を染液にいれる。分けるため洗濯ネットに入れて
-
インド茜染め②(この部分は①と同じです)
- 《ミョウバン先媒染》を施した染材(絹糸と洗濯ネットに入れた毛羽)を染液に入れる
- 弱火でゆっくり温度を上げながら50分~1時間煮沸
- 火から降ろして30℃くらいまで冷まし絞る
- ぬるま湯で3~4回、よく洗って脱水
- 塊りがないように引っ張って広げてから陰干し
毛羽を「インド茜」で染めて紡いでみる
-
インド茜染め①で染めた毛羽の色はかなり薄かったので、インド茜染め②は同じ染料材の根を使って数日間ゆっくり染料液を抽出して(ほぼ放置)《毛羽》と《絹糸》を染めてみました
しかしインド茜染め②での《毛羽》は染めムラがかなり出来てしまったので、乾燥後に良く染まった部分と染まらなかった部分を2つに分けました右側から
- 《染め①:毛羽》:ハンドカーダー掛け
- 《染め①+染め②:毛羽》:とてもしっかりと赤く染まった
- 《染め②:毛羽》:染めムラの中では濃く染まった部分
- 《染め②:毛羽》:染めムラの中では白い部分が多かった部分
-
インド茜染め②で染めた毛羽を乾燥させたらかなりのムラができてしまいました。しかし、毛羽でのクラフトはこのムラが混色の魅力になることも考えられます
【考えられるムラができた要因】
- 抽出②液は水で薄めなかったので染浴液量が少なかった
- 洗濯ネットに入れたが毛羽が広がらず節状に塊ってしまった
- 《染め》前にも毛羽をかなり広げる必要がある
- 前工程での《精練》や《媒染》時にすでにムラができていたのかもしれない
Color Chartカラーチャート
繭(マユ)の毛羽(ケバ)の『インド茜の根』染め
ニホンアカネ2年株での染めができなかったので急遽はじめた『インド茜』の染めでしたが、他の染め作業へのヒントを得る結果となりました。
茜は長時間煮込んだ方が色を抽出しやすい。毛羽を均一に染める場合は染浴に広げてたっぷりの染液で染める方が良い。ただし、毛羽にマーブル状に白を加えた混色を希望する場合はこのままで利用できそうです。
ミョウバン先媒染
- 《抽出染液①》
- 《抽出染液②》
※このカラーチャートは私chackeeが染材の仕上がりを目視で数値化し、サイト表示したもので、あくまでイメージです。
Link list関連リンク
赤い染め色をもとめて
- 【染色】「赤い染め色をもとめて①『すおう(蘇枋)チップ染め』」レポート
- 【染色】「赤い染め色をもとめて②『インド茜の根染め』」レポート
- 【染色】「赤い染め色をもとめて③カイガラムシの『コチニール染め』」レポート
- 【染色】「赤い染め色をもとめて④カイガラムシの『ラック(紫鉱)樹脂染め』」レポート
- 【染色】「赤い染め色をもとめて⑤『ニホンアカネ1年株の根染め』」レポート
繭(マユ)の毛羽(ケバ)を紡いでみる
- 「繭(マユ)の毛羽(ケバ)を紡いでみる①【精練】」レポート
- 「繭(マユ)の毛羽(ケバ)を紡いでみる②【染色: タマネギの皮】」レポート
- 「繭(マユ)の毛羽(ケバ)を紡いでみる③【染色: 蚕のフン】」レポート
- 「繭(マユ)の毛羽(ケバ)を紡いでみる⑤【染色:ウメの若枝】」レポート
- 「繭(マユ)の毛羽(ケバ)を紡いでみる⑥【染色: インド茜】」レポート


