- Texstyle / Cultivation
- 2024年12月25日
Japanese Akane Cultivation『ニホンアカネ』を種からプランターで育ててみた
赤く染まる染料材をもとめていくうちに『アカネ』にたどりつきました。赤い物の和名や和歌に使われるアカネは「日本の赤」としての認識が高い色です。しかし染料として流通していて染めやすい『インド茜』や『西洋アカネ』は簡単に入手可能ですが、染料としての『ニホンアカネ』にはなかなか出会えません。
そこでまずは市販の「インド茜」で染めトライをして「赤い染め色をもとめて②『インド茜の根染め』」のレポートを書いてみました。
その後も『二ホンアカネ』で染めたいと思いいろいろ画策しましたが、なかなか自然に生えている株には出会うことはありません。そんな中で桐生の「天然染色研究所」さんが『ニホンアカネの種』を配布していることを知りさっそく入手、自分で育ててみることにしました。畑は持っていないし「アカネ」は根で染めるので雑草が混在しないことを期待して、庭に大型プランターを置いて育てることにします。種から育てて根を採集し、染めることができるのは3年後くらいになるそうなので、まずは『二ホンアカネ』の実生レポートです。
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白い小さい花が開花し、ホウジャクも訪問中 -
栽培日記
- 2月15日:数日浸種させてから20粒は①冷蔵庫へいれて10日ほど、その後湿らせたバーミュキュライト、ピートモスの小さいポットへ2粒づつと蒔き屋外へ。残りの20粒は浸種させてから湿らせたバーミュキュライト、ピートモスの小さいポットへと蒔き、②そのまま気温の低い屋外へと置くことにしました。
- 4月9日:①グループはすこしずつ発芽
- 4月20日:②グループもすこしずつ発芽
- 5月9日:どちらも50%以上発芽したので大きいポットへ移植。置き場も日陰へ
- 6月1日:自立しない大きさになってきたので、大きなプランター3鉢へ移植。各7~8株
あとはそのまま放置です
入手した【二ホンアカネの種】。大きさがかなりまちまちです
<2/15>20粒はスポンジで水を浸種させながら冷蔵庫で一週間。残り20粒は浸種させてからバーミュキュライト、ピートモス、メデネール入れた小さいポットで屋外へ
冷蔵庫に入れたグループ①は<4/9>に発芽を確認してから約2週間でかなりの発芽
<5/9>その後はどちらもグループも順調に発芽したので大きいプラポットへ移植。気温が高くなったので鉢を日陰へ移動。
<6/1>成長が著しい7~8株ずつ、大きいプランター3鉢へ移植
<8/18>各鉢順調に成長。ツル性植物と思い支柱を立てたが思ったほどは伸びない。放置
<9/24>時々雑草が出ていないかを確認。白い小さい花の開花していた
<12/中旬>プランターの地上部はほとんど枯れた
1年株の根を掘りあげる
3年間は掘りあげずに待つ気でしたが、プランターの置き場所を移動させたら鉢底から地面部まで細い根が伸びていました。「11月~12月ころに掘りあげるのが良いらしい」という記事と根の成長が確認できて「もしかして染まるかも?」と年に1鉢ずつ掘りあげてみることにしました。
地上部が枯れたプランター
プランターの鉢土を撒ける
太い根だけでなく細い根も全て残して土を落とす。雑草の根は混ざってなさそうでホッと
地上部は取り除き、土を軽く水洗い。洗わないという本もあったが、染めのじゃまになると思い洗う