- India Kashmir Texstyle /インド カシミール
- 2024年8月17日
Aari Embroidery 日々の生活に彩りを添える『アリ刺繍』
パシュミナ工房への訪問について書いてきましたが、生活の中に彩りを添えている刺繍がありました。
「アリ刺繍」はアリ(aari) と呼ばれるフック状のかぎ針を用いてチェーンステッチをメインにした刺繍です。パシュミナや衣類などへの細密な刺繍ではなくタピストリーやカーテン、クッションといった大物を作ります。その工房も訪ねました。「アリ刺繍」は他の地方、特にインド東部で衣類や薄地に刺しているものもあるそうですが、最近は機械を使ったものも多いようです。
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このカギ針でチェーンステッチを行なう刺繍スタイルは、昨年旅行したウズベキスタンの『スザニ刺繍』工房で「最近行なわれるようになった」と言っていた方法に近いですが、そこで見たのはインド東部の大きな木枠に布を張って行なうものに近いスタイルでした。
カシミールでは時代も古く、ウールやアクリル繊維などの太い糸を使って刺繍し絨毯やタピストリーといったものに仕立てています。ベース布を枠には張らずヒザの上で刺繍を行なっています。
- 刺繍が施された山積みの布
- 地布が見えないほど密に刺した刺繍
- 絨毯のような絵柄
- モチーフは草花や鳥などが多い
宿泊ホテルの天井
カシミールで宿泊滞在したホテルの天井や居室のカーテン、訪問したいくつかの工房のお宅のカーテンなど、生活の一部の彩りに「アリ刺繍」が使われていました。
- 宿泊したホテルの天井に施されたアリ刺繍の布
- 部屋ごとに違った柄のアリ刺繍のカーテン。もっとカーテンを広げて写真を撮ればよかった
- 天井のアリ刺繍。モチーフが草花でカワイイ
Chackee Collection: アリ刺繍
収集癖のあるchackeeがここで入手した『アリ刺繍』を紹介。カフェネリネの壁に展示中
- 一対で刺繍されている布を見せてもらう
- 全体を見ながら入手しようか迷う
- 2枚を分割してループとフリンジを付けてもらいカフェネリネの壁を飾ります