- India Kashmir Texstyle /インド カシミール
- 2024年8月15日
Sozni Embroidery 代々伝わる細密な芸術的針仕事『ソズニ刺繍』
パシュミナの多くを占める『ソズニ刺繍』の工房を見学しました。このパシュミナは無地の生地に針で繊細な装飾刺繍を行ないます。
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最初に「ソズニ」と耳にした時、昨年旅行したウズベキスタンに伝わる『スザニ刺繍』を思い出しました。音がすごく似ています。どちらも針での細密刺繍なので、起源は同じ気がします。時代の流れの中にムガル帝国時代がありイスラム圏ということも双方の交流を物語ります。そして、刺繍枠を使わずに膝の上で作業をするということも類似性を感じます。ただ、扱う素材が「ウール」と「シルク」という違いがあり、こちらは男性が代々受け継いで家業として成り立っているのですが、ウズベキスタンは女性の仕事となっていてチェーンステッチをメインで(カシミールではアリ刺繍)行なっています。このことから考えてもカシミールの伝統刺繍の方が成り立ちが古い気がします。
- 細く小さい針で刺繍していく
- 生地全体を刺繍で埋めつくすジャマワール(Jamawar) と呼ばれるパシュミナ
- 下書きに沿って刺繍をしていく
- これもジャマワール(Jamawar) 。刺繍期間は数か月~数年かかるそうだ
- カラフルな刺繍糸の山
- 女性たちもこの刺繍仕事をするようになってきた
- あまりの早さの運針作業で静止画ではボケて写しにくい
- 座って、ヒザの上に布を乗せて刺繍枠を使わない作業スタイル