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  • 2024年8月5日

Srinagarムガル時代の避暑地 水の都『シュリーナガル』

デリーから国内線で約1時間半。シュリーナガルの空港に着きました。
思っていたよりかなり大きな空港で少しだけ驚きました。空港から街へ出るには滞在期間中の行動身分証明などの書類提出が必要です。迎えの車で空港を出ると道沿いにはカラフルでひとつひとつ建物や敷地のかなり大きな家々が並んでいて、比較的経済力がある都市のように見える街並みでした。しかし、道路脇に戦車が止まっていたり、辻々にライフル銃を持った軍隊員が立っていたりするので、ここが紛争地域に近いことを実感します。

  • シュリーナガルはインド最北端でジャンムー・カシミール連邦直轄領の都市です。以前行ったことがある山岳地域のラダックを東に、西側はパキスタンとの国境に位置し、インダス川の支流ジェラム川の両岸で、ダル湖と小さなニギン湖を中心に街が広がっています。
    周囲に山間部を控えてますが、平地でも標高が1,700m近くあるため夏でも涼しく、ムガル帝国時代には皇帝の、またイギリス統治時代には外国人の「避暑地」として栄えたため、街の優雅な雰囲気が形成されたようです。
    ちなみに日本で最も有名な「避暑地」の長野県軽井沢の標高は900m~1,000m位です。

道路脇の太いメープルのようなしっかりとした並木の美しさにも目が行きますが、インドということをすっかり忘れそうな雰囲気の街です。
この違和感は?と考えると、住民の9割以上がムスリム、イスラム教徒中心の街ということもあり『道端にウシが彷徨っていない』ということかもしれません。インドはデリーという大都市でさえ道端に「野良ウシ」がいます。何度かインドを訪問しているとこれが当たり前の風景になってしまっているのですが、シュリーナガルではエリア内で放牧しているウシ以外を道端で見かけることはありませんでした。

湖畔の水辺にはゲストハウスやショップなどを営むボートハウスが並んでいて、独特の景観を作り出しています。

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