• Bangladesh Texstyle / バングラデシュ
  • 2023年2月20日

Nakshi kantha女性たちが支える伝統的な刺しゅう技術『ノクシカタ』②

ノクシカタのワークショップをするために引き続き訪問したのはジョソール (Jashore) の街中にあるご家族で、制作と販売をされているお宅です。
Central Rd.に近い街中の細い路地のお住まいで、その地域の家々はコンクリートでかなり隣接していました。当初は家の中でワークショップをする予定で準備してくださいましたが、陽が差し込まない室内で刺繍をするのには少し暗すぎたので、屋上スペースの太陽の下で実施する運びとなりました。


ノクシカタの作品

このお宅の刺繍の特徴はサテンステッチをはじめとしたいろいろなステッチを多用していて、刺繍の柄の中にミラーやビーズを施している点です。
もともとの『ミラーワーク』はインド西端のグジャラート地区のラバリ族などが、金属ではなく『鏡のかけら』を刺繍を配置し装飾した衣装なのです。そして、それは特別な服装ではなく生活の中で常に身に着けている服装なのです。ですから少しだけ不思議に思うこともありましたが、たぶんこの地区の伝統的な刺繍技術というのではなく「インドに輸出している」というガイドさんの話から『ミラーワークを施した布を安価なバングラデシュで刺繍して商品化し、需要のあるインドなどで販売している』のではないかと想像しました。
グジャラートの衣装は厚手の布にミラーを施し、一生に何枚も作るものではなく、母から子へと受け継がれる衣装として作られていました。しかし、ここで作られるミラーワークは、現在は主流となっているプラスチック製のミラーを使っているのである程度は軽量ですが、薄い綿の布に刺繍を施し毎日の衣装として着るのには「少し刺繍が重く」かなり違和感がありました。それでも、丁寧に刺繍とミラーワークの施された布は魅かれるものがあり少しだけ入手することにしました。

  • 一緒にワークショップを行なったご家族の女性たち
  • こちらもワークショップ制作中
  • サテンステッチやファザーステッチ
  • 入手したミラーワークの施された薄い綿の布。

自宅でワークショップの続きを完成

ワークショップで途中まで刺繍した布を持ち帰って続きを。。。やっと下絵に刺繍することができました。刺繍糸 が太くワークショップと同じものがなく、家にあった25番の糸数本あわせて刺繍をしたのですが、近い色の糸もなく、またミラーを一度取って付けなおそうとしたのですが、2~3度やってみたもののミラーが固定できず四苦八苦、とても苦戦しました。

  • 途中まで刺繍した布
  • 縫い直したがミラーがなかなか固定できなく苦戦。チェーンステッチとへリングボーンステッチを使って
  • 途中まで刺繍した布
  • 雑ですが、家にあった糸とパールビーズで刺繍を終わりにした

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