- Fringe / 富岡
- 2023年5月5日
「女子学生服の変遷」富岡市内の新中学制服「富岡モデル標準服」を見てきた
一昨年、受講していた【富岡学】の自主研究レポートで作成した市内の女子中学生の制服画像を利用する目的がなかったので『「女子学生服の変遷」富岡市内の女子中学学生服について』というページをつくって昨年アップしました。
昨年の秋ころからそのページの閲覧数が伸びていたので、なぜか？と少々不思議に思っていました。そして近々「富岡東中学校」と「富岡中学校」が合併するらしいとの情報があり『制服はどうなるのかな？』と気になった矢先、購読している『上毛新聞』の4月22日に「富岡市 県内12市初、市内全校で中学に男女共通制服」というタイトル記事がありました。「市内の制服を検討していたのか」と少々納得し、私のレポートはかなりタイムリーな内容だったのだと感じたのです。
そして、その新聞記事の中に「4月28日から5月8日までデザイン候補を市議会棟1階に展示」という記載があったので、投票権は無いけれど見ておこうと興味本位で市役所へサンプル展示を見に行ってきました。
展示してある新制服候補デザインの中から「富岡モデル標準服」を決めるために、市内小・中学生と保護者のみなさんによる投票「新制服セッション」を行ないます。投票結果をもとに、制服検討委員会において最終的なデザインを決定します。
とのことです
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会議棟に 6体のマネキンが並んでいて、男女 2グループの制服案と 4つの組み合わせ案ができていました。しかし基本的な形はほぼ同じで色が「明るい紺」か「濃紺（ほぼ黒）」、スカートやリボン、ネクタイなどのチェック柄の違いを展示しているという感じでした。
ジャケット（ブレザー型をここではジャケットと表記）がメインということで、中学生の制服というよりは高校生と思うほど大人っぽいイメージを感じる物でした。
『男女で同じ基本デザイン』というジェンダーレスを全面に押し出しているという点、標準モデルという目的なのでしかたないのでしょうが、現在の各校の制服とは違ってかなり落ち着いた印象を受けました。
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「富岡モデル標準服」案
せっかくなので、イラストにしてみました。
私がしばらく追っていたのは女子の制服だったので、作成したのは女子制服のみですが
私の個人的な希望や意見のもとで選んだのではありません。- ジャケットB（明るい紺）
- スカートAとB、スラックスA
- ネクタイ・リボンA
Future tasks今後の課題
ジェンダー問題
展示されている『富岡モデル標準服』は「男女共通デザイン制服」ということで、ジェンダーレスであること、個々の多様性をとても意識してデザイン案が作られていると感じました。しかし、基本デザインを同じ形にしたからこそかえって気になる部分がありました。
ジャケットの『前合わせ』が男女で逆、違うという点です。日本の洋服の歴史から考えるとしかたないことなのですが、同じ形にしてしまったからこそ見えてしまった部分かもしれません。
- 男子で女子用とされている右前ジャケット着用は許可されるのか？
- 反対に女子の男子用左前ジャケット着用は許可されるのか？
- 女子にはスラックスやネクタイが用意されていますが、男子のスカートやリボン着用は許可されるのか？
といった、ほんとに微妙な部分ですが＜生徒の着用希望があった場合＞その場その場で担当教師にその判断を任せるのはとても難しいのでは。。と老婆心ながら感じました。
今回の制服選考の流れの中で、『「女子学生服の変遷」富岡市内の女子中学学生服について』の《今後の課題》でもふれた「実際の学生に選んでもらう」など、かなり良い展開になっていると感じました。先のレポートを書いた時にはすぐにこのようなことになるとは思っていなかったので、もしかしたら『私の富岡学で作成したレポート』や『ここの制服についてのサイトページ』自体が制服検討委員会担当者の検討を開始する一助になっていたのなら…と思い、さらなるレポートを書いてみる気になりました。
比較的早くこの案件は進みそうなので、どのような制服に決定するのか？私も楽しみにしてこのレポートを終了します。
Announce a decision決定事項が発表されました
2023年6月22日に、富岡市のホームページに「市内中学校共通の新制服デザインが決まりました」とリリースがありました。
さっそく上毛新聞や地域ニュースで紹介されていました。
内容を確認して、私が最後まで気になっていた【ジャケットの『前合わせ』が男女で逆】という点がかなり考慮されたことに驚きを感じました。
合わせの表現を男女とせずに「Ⅰ型」「Ⅱ型」としていて「どちらを選んでも良い」ことになっている点です。
