- Fringe / 富岡
- 2016年10月8日
おカイコさんを飼ってみた(市民養蚕)- (2016 晩秋蚕)
富岡市でボランティアとして募集している養蚕体験。
春蚕をやってみて、今年はもう一度と思っていたが、夏は暑くて気温管理が大変なはずとやめたので、晩秋蚕をやってみることにした。
群馬県の富岡製糸場を含む4つの絹産業遺産群が世界遺産に指定されてから、県や市はもう一度養蚕に力をかけている。
この地域は養蚕県だったはずなのに、今ではほとんど養蚕をやっている農家がなくなってしまったので、
見学をさせている製糸場内での糸とり実演をするための繭が足りないらしい。
ということで、その繭を作るためにボランティアでおカイコさんを育てて欲しいというものだ。
2回目となったので、かなりおカイコさんには慣れたものの、まだ育てるのは初心者な感じで試行錯誤です。
周辺の人で、子供のころに家などで育てたことがある人たちは「絶対にもうやりたくないよ」と言いますが、
我が家は商売をやっていたので、全くその経験や知識がない素人なので、ちょっとした成長や変化に興味深々なのです。
9月10日
蚕配で、今回も 200頭の 2ケース
3齢 2日目とのことで受け取る。
トレイから飼育ケースに移したが、なんとなく100頭より少ない感じがする
今回は大きさの変化がわかるように、マイゲージを作ってみた
- 飼育スタート
- 9月 10日<3齢 2日目> 約 2cm
- 9月 12日 頭を上げて眠が始まった
- 9月 15日 <4齢>起蚕:動き始めた 約3.5cm
9月 18日
4眠から起き、動き始めた。5齢から前回同様、ここから桑を与えることにした。
- 脱皮中。脱皮した皮がはっきり見える
- 5齢から桑食に。とにかくよく食べる
- 姉の嫁ぎ先のO家の桑の葉。
桑はいろいろな形があるようだが、
王道(?)の形をしている。 - 4cm強
桑の葉を与えたら急激に大きくなった。
ただ、雨の日が多く、桑の葉を一度別の場所で乾かさないといけないという作業が発生し、かなり大変だった。
でも毎日は取りにいけない桑の葉なので、乾燥しにくく持ちがイイという点はよかった。
- 9月 19日 5cm
- 9月 21日 6cm
- 9月 22日 7cm
- 桑を食べて満足な新幹線風な頭
- 桑を食べる勢いがスゴイ。
無くなるのが早くて、足りないのではと心配。
そこで、食べなかったらそれまでと、
人工飼料を併用してみることにした。
9月 24日 8cm
- 9月 24日 8cm
- 眼状紋のないニューフェイス確認。
「ぐんま黄金」のようだ - 一度桑を食べたら人工飼料を食べなくなる
という噂はどこ吹く風、
桑の葉はまだたくさんあるのに
かなりのカイコが飼料にも群がっている
繭を作り始めた
- 9月26日 朝、第一マユ発見
- 夕方までに半分くらいマユをつくりはじめた
今回は「ぐんま黄金」という金色のマユをつくるカイコが一匹入れてあったようです。
もう一匹は、蹴落とされて最後まであちこちをさまよい、結局は糸をはくことができなかった。
かわいそうに残念です。
- 作り始めはうっすら黄色い
- 数日したら、遠目でもわかる黄色になった
10月6日
繭をまぶしから収繭(しゅうけん)を行う。
やはり2ケースで175個しか繭が出来ていなかった。
途中で亡くなったおカイコさんは1頭、最後まで糸を吐かなかった「ぐんま黄金」っぽいのが1頭、
ほぼ99%の生育率だったのでちょっと残念。
今回のこのオマケの「黄金の繭」と何個かのマユは、桑の葉のお礼に姉へプレゼント。
そして、連休に突入するので慌てて市役所に納めたので、最後の写真を撮っていないという事態で任務完了です。